歯周病の有病率は成人の80%を超え、日常の臨床においても頻繁に遭遇します。進行した症例では歯周外科治療が必要となり、適応症においては歯周組織再生療法の実施が望まれます。そして、このような歯周外科治療の手技は補綴前処置やインプラント治療にも応用されています。さらに近年では切開法を工夫することにより低侵襲で治療効果を向上する手法が考案され、再生療法の適応拡大にも期待が持たれるようになりました。
そこで本実習では、ブタ下顎骨を用いた実習を通して、歯周外科治療の基本的な手技、症例選択、術式の手順について習得して頂きます。また歯周組織再生療法であるGTR法、エナメルマトリックスタンパクの応用、サイトカイン療法であるFGF-2製剤リグロスについても実習していきます。
初心者の方やこれから日々の臨床に歯周外科治療の導入を検討している方を始め、歯周外科治療の基本を見直し、そしてアップデートしたいと考えておられる先生方にお勧めの盛りだくさんの1DAYコースとなっています。
このセミナーでは、Bio-GideⓇ・エムドゲインⓇゲル・リグロスⓇのサーティフィケートが授与されます。
■日時■ 令和7年2月9日(日)9:00~17:00
■会場■ 日本大学歯学部本館地下1階第4・第5実習室
■講師■ 日本大学歯学部 歯周病学講座 教授 佐藤 秀一 先生
日本大学歯学部 歯周病学講座 准教授 髙山 忠裕 先生
日本大学歯学部 兼任講師 岩野 義弘 先生
■内容■
1.講義(総論・各論)
・歯周治療の流れ~いつ行うべきか~
・歯周外科治療の種類・目的~失敗しない症例選択~
・各術式とケースプレゼンテーション
・切開・縫合の基本テクニック
2.実習(ブタ下顎骨による実習)
・フラップ手術(エムドゲインⓇゲル・リグロスⓇの応用)
・PPT(Bio-OssⓇ:骨補填材・Bio-GideⓇ:吸収性メンブレンの応用)
■募集人数■ 20名
■受講費■ 日本大学歯学部同窓会会費納入会員 ¥12,000
日本大学歯学部卒後5年以内 ¥7,000
(ただし、同窓会費納入者に限る)
日本大学歯学部同窓会費未納入会員・他大学卒歯科医師 ¥25,000
■材料費■ ¥9,000(テキスト代、昼食代含む)