発信情報
2022年度 学術講演会 義歯 オーラルフレイル 【Web開催されました】
学術講演会 補綴I講座 飯沼教授 東京開業 相澤先生 発信部 学術委員会 詳細内容【日 時】 令和4年5月22日(日)12:30~17:00 【Web開催されました】
「オーラルフレイルとフレイルとの関連性」
【講 師】 飯沼 利光 先生(日本大学歯学部 教授)
「無歯顎症例克服に役立つ義歯製作法」
【講 師】 相澤 正之 先生 (東京都開業)
【会 場】 WEB配信
【講 師】 相澤 正之 先生 (東京都開業)
無歯顎症例克服に役立つ義歯製作法
~BPS及びSEMCD法にみる義歯製作のシステム化~
―誰がやっても、何回やっても同じ結果がでるー
歯科の世界においてシステムと呼ばれる為の必要条件はこの言葉であり、義歯の製作においても同様である。
現在日本では高齢化が進み、2007年には高齢化率が21%を超え超高齢社会に突入した。歯科治療の進歩、国民のデンタルIQの向上により無歯顎となる割合は減少したが、明日皆様の医院にインプラント治療のリカバリー等を主訴に加齢により順応性が低下した、いわゆる難症例の無歯顎患者が来院する可能性があることは否定できない。
経験の積み重ね、技術の熟練は大事であるが、ベースにシステム化された義歯製作法を用いることにより失敗を減らすと共に、ひいては若手のDr.の質の向上にもつながるのではないかと考える。そこで今回は世界で義歯製作システムとして認められているBPS(Biofunctional Prosthetic System、Ivoclar Vivadent社)と、そのアドバンスであるSEMCD(Suction-Effective Mandibular Complete Denture)を紹介させていただく。
【講 師】 飯沼 利光 先生(日本大学歯学部 教授)
オーラルフレイルとフレイルとの関連性
~同窓会との共同研究について~
近年、超高齢者の健康維持や疾病予防に口腔機能が果たす役割が注目されている。とくに、咬む・飲み込むなどの口腔機能の低下がオーラルフレイルやフレイルを導くとの判断から、口腔機能低下に対する管理料が保険収載された。そこで、本講演で共にご講演いただく相澤先生から、口腔機能低下の予防および改善に必須な、咬める全部床義歯の製作法について詳しく解説いただく。一方、本講座ではこれまで、85歳以上の超高齢者を対象に、口腔および全身の健康に関する疫学調査(TOOTH研究)を行い、両者に強い関連性があることを報告してきた。しかし、これを日常臨床の場で如何に活用すればよいかについては、未だ明らかとすべき課題が数多く残されている。
そこで本講座では、「超高齢者における最大咬合力の低下はロコモティブ・シンドロームの早期発見に活用できるのでは」との考えのもと、超高齢者を対象に継続的かつ定期的な口腔機能検査を行い、その数値の変化をサルコぺニア診断の一助としたいと考え、新たな疫学調査を開始した。とくに本調査は、日本大学歯学部同窓会との協力によりビックデータの獲得を目指し、全国各支部会に所属する会員の先生方にも積極的に調査に参加いただいている。
今回の報告では、その調査内容の説明とこれまでの調査結果の一部について報告をさせていただく。
講演者:相澤先生 講演者:飯沼先生
小幡同窓会会長 進行:岩崎学術委員
発信日 2022年05月25日 (水) 更新日 2022年07月22日 (金)