発信情報
2022年度 学術講演会 開業医の視点より 【WEB開催されました】
鷹岡竜一先生 熊谷真一先生 発信部 学術委員会 詳細内容【日 時】 令和4年11月20日(日)12:30~16:30 【Web開催されました】
「開業医の視点より」
【講 師】 鷹岡 竜一 先生(東京都開業)
「歯周病罹患歯の補綴処置をめぐって」
【講 師】 熊谷 真一 先生 (静岡県開業)
「知っておきたい『力』の兆候~歯を失わないために~」
【会 場】 WEB配信
鷹岡竜一先生抄録
歯周病患者に対峙すると歯周基本治療を皮切りに状況によっては歯周外科を行い、骨欠損や根分岐部病変をできるかぎり改善しようと試みる。歯が保存できるか否かという迷いはあっても、歯周病を改善するための処置方針に迷いは少ない。必要に応じて小帯切除や遊離歯肉移植術、結合組織移植術によって、より磨きやすい歯周環境を整備し、長期的な安定を図ろうとする。しかし、進行した歯周病では天然歯であっても咬合調整や歯の移動、歯根分割や抜根といった切削を伴う処置が生じ、最終的には補綴処置が必要になることがある。補綴処置では、一歯単位の磨きやすい補綴物の形態の模索から始まり、数歯にわたる連結固定、欠損が進んでいれば支台歯の評価や欠損補綴の選択と術者の迷いは尽きない。本講演では歯周病罹患歯に対する補綴処置を通じ、歯周治療と補綴治療の接点について触れてみたい。
【略歴】
1990年 日本大学歯学部卒業
1990年 鉄鋼ビル歯科診療所勤務(宮地建夫先生に師事)
1995年 鷹岡歯科医院開業、現在に至る
【所属】
日本補綴歯科学会
臨床歯科を語る会
日本歯科医師会雑誌編集委員(2015~)
熊谷真一先生抄録
齲蝕や歯周病に対する診断と対応はある程度確立し、歯の喪失の減少、関連疾患の減少として現れてきています。さらに最近では、歯内療法やコンポジットレジン(接着)などの技術や材料の進化によって、今まで以上に歯を残せるようになりました。その結果、メインテナンスをしていても歯を失い、歯列を崩壊させてしまう「力」の存在にますます悩まされるようになった気がします。
力に対しては、筋力からくる「力の大きさ」、歯の喪失や歯列不正、噛み癖などに起因する「力の集中」、ブラキシズムや態癖などの「悪習癖」をチェックしています。スタディグループでも「力」に関する症例報告が積み重ねられ、その臨床実感や仮説は、臨床研究や経過観察と照らし合わせることで、力の兆候としての共通認識が増えてきています。そこでこれらを紹介させていただくことで、患者さんの歯を守ることに役立てていただければと考えています。
【略歴】
1991年 日本大学歯学部卒業
1991年 東京都千代田・一ツ橋歯科クリニック勤務
1998年 浜松市にてくまがい歯科クリニック開業
【所属】
日本補綴歯科学会
日本口腔インプラント学会
顎咬合学会
包括歯科医療研究会
鷹岡 竜一 先生 座長(服部先生)と熊谷真一先生
会長挨拶
発信日 2022年12月06日 (火) 更新日 2022年12月06日 (火)