2019年度 学術講演会 Digital Dentistryの基礎と臨床 【開催されました】
学術委員会
発信日2019.06.17
更新日2019.10.25
小峰 太先生、野本秀材先生
明日の診療に役立つDigital Dentistryの基礎と臨床 【開催されました】
1.メタルフリー修復の成功への勘所(小峰 太先生)
-CAD/CAMレジンクラウン、ファイバーポストおよびセラミックス修復-
歯科用CAD/CAM技術の進歩に伴い、メタルフリー修復が急速に普及しています。メタルフリー修復により優れた審美性の獲得が容易になっています。現在、メタルフリー修復では数多くのレジン材料やセラミックス材料が臨床で幅広く使用されています。メタルフリー修復に使用される材料も様々で、個々の症例に対して、術者がメタルフリー修復の方法、材料を選択し、歯科技工士に指示する必要があります。またメタルフリーの組成の違いなどから修復物の接着方法、装着方法、とくに、修復物内面の処理法が異なります。
そこで 今回は国民保険に保険収載されているレジンCAD/CAM冠、ファイバーポストおよびオールセラミック修復にいつような基礎的事項と臨床において考慮すべき点などを整理し、”メタルフリー修復の成功”へ 少しでも参考になればと考えています。
2.口腔内スキャナーがデジタルワークフローを変える(野本秀材先生)
口腔内スキャナーの進歩が新たなパラダイムシフトを起こそうとしています。口腔内を印象採得して作業模型を作成した上で補綴物を製作する方法(間接法)が今までの常識でしたが、口腔内スキャナーで得られたデータを用いてソフト上で設計し、模型を作らないで補綴物を製作する方法(直接法)が構築されてきました。直接法のデータの応用方法や制作物の適合精度と咬合精度について比較検証した結果を示していきたいと思います。
インプラント治療においては、CT画像と口腔内スキャナー情報をデータ化して、融合することで上部構造のモックアップとインプラント埋入ポジションをソフト上で設計し、インプラント埋入のサージカルガイドを3?プリンターで製作して埋入を行い、治療後に口腔内スキャナーを用いて上部構造の設計と製作を行うことが可能となってきました。今回、当院で行われているデジタル治療について臨床例を交えながらお話しさせていただきます。
【講 師】 小峰 太 先生 :日本大学准教授 (歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座)
野本秀材 先生 :東京都千代田区開業
【日 時】 2019年6月16日(日)12:30~17:00(12:00受付開始)
【会 場】 日本大学歯学部 1号館 4階 大講堂
黒沼副会長挨拶
小峰 太先生 野本秀材先生